日産ディーゼル編

日産ディーゼルDA50(1982-1984)

日産ディーゼル編では、2002年度まで標準架装の富士重工と、以降標準の西日本車体ボデーを紹介。

1981年10月の東京モーターショーで発表、翌年2月に発売した「DA50」。国産初の3軸ハイデッカーとして歴史に名を残すモデルで、のちに登場するDA66とよく似てるが 、第2輪シングル、第3輪が駆動軸のダブルタイヤとなっている。

2000/3/9 UP! (左)高志タクシー(K-DA50T/1982年式)(GK)

2000/10/30 UP! (中)富山地鉄観光(K-DA50T)(HT)

1999/10/1 UP! (右)北港観光バス(K-DA50T/1984年式)(HI)

K-DA50T型 全長11,980mm/全幅2,490mm/全高3,355mm/RD8型(14,313㏄・300ps)

日産ディーゼルDA66(1984-1985)

富士重工

1984年5月に発売した「DA66」。国産初の全高3500mmを超えた本格的なスーパーハイデッカーボデーを架装し、クラストップを誇った370馬力のRE10型エンジンを搭載。メカニズムも見直され、第2軸を駆動輪とするレイアウトに変更。3軸化がもたらした余裕のある軸重を活かし、トイレ付をはじめとする豪華仕様をはじめ、乗客定員65人を設定。

2008/4/13 UP! (左)越後交通(P-DA66U/1985年式)(MS)

2002/12/23 UP! (中)笛吹観光自動車(P-DA66U/1985年式)(HT)

1999/9/29 UP! (右)広島バス(P-DA66U/1984年式)(HI)

  (左)乗客定員32人(正席32)の藤田観光自動車「グレース」。1~7列回転シート、後部トイレを装備。

(右)乗客定員32人(正席32)の西武カスタムサロン「ブルーアロー32」。サンルーフ、1~7列回転シート、後部トイレを装備。ダイアペットのミニチュアモデルとしておなじみ。

2000/6/24 UP! (左)藤田観光自動車 グレース(P-DA66U/1985年式)(GK)

2000/6/24 UP! (右)西武バス ブルーアロー32(P-DA66U/1984年式)(GK)

P-DA66U型 全長11,980mm/全幅2,490mm/全高3,515mm/RE10型(21,205㏄・370ps)/2,780万円

西日本車体

1985年に発売した西日本車体初のスーパーハイデッカー「C-III」(後にSD-IIIへ改称)。 富士重工製よりも高い全高3,600mmを誇り、Bピラーに埋め込まれた三角窓、中央から開くパラレルグランドスイング式の前扉が特徴。西日本鉄道・サンデン交通各2台、稲荷交通が1台導入。

1999/10/10 UP! (左)西日本鉄道(日産ディーゼルP-DA66U/1985年式)(FU)

2001/3/24 UP! (右)博多オリエント観光(日産ディーゼルP-DA66U/1985年式)(FT)

DA66型 全長11,925mm/全幅2,490mm/全高3,600mm/RE10型(21,205㏄・370ps)/3,600万円

日産ディーゼルスペースドリーム(1984-1990)

元 横浜市交通局ブルーライン号 元 横浜市交通局ブルーライン号 1983年10月の東京モーターショーで発表、翌年11月に国産初の量産二階建てバスとして発売した「スペースドリーム」。富士重工初のフルリベットレス・スケルトン構造で、370馬力のRE10型エンジンを搭載。1984年式のGA66T試作は横浜市交通局3台・中央交通1台。1985~90年式は十王自動車、自家用各2台、前田観光タクシー・蓬田観光タクシー・茨城交通・ニュー東京観光バス ・名古屋市交通局・熊本電鉄が各1台導入。

2008/4/13 UP! (左)オノエンジニアリング(GA66T試作/1984年式)(BU)

2004/2/4 UP! (右)十王自動車 ビッグキング(P-GA66T/1988年式)(BA)

元 大分交通>ニュー東京観光バス 元 大分交通>ニュー東京観光バス (左)1985年に1台導入した乗客定員52人(2階43+1階9)のニュー東京観光バス。2階各席にマルチチャンネル(5ch)オーディオ、1階に固定サロン、キッチンを装備。

(右)ニュー東京観光バス<大分電鉄<自家用から転入した石川産業。

2002/12/23 UP! (左)ニュー東京観光バス(P-GA66T/1985年式)(BA)

2005/9/17 UP! (右)石川産業(P-GA66T/1985年式)(BU)

元 名古屋市交通局 元 名古屋遊覧バス>名古屋市交通局

(右)1985年に「ワールドインポートフェアイン名古屋」の運行用として1台導入された名古屋市交通局 。同フェアの終了後、名古屋遊覧バスへ転入。

(右)名古屋市交通局<名古屋遊覧バス<滋賀中央観光バスから転入した奥田学園。バブル期には学校送迎用として二階建てバスが導入された 。

2000/6/24 UP! (左)名古屋遊覧バス(P-GA66T/1985年式)(HI)

2000/4/24 UP! (右)奥田学園(P-GA66T/1985年式)(FU)

  1988年に自家用(三井)が導入し、ミタカ観光へ転入。乗客定員60人(2階48+1階12)。
バブル期にリゾート施設の送迎用(恵山モンテローザ)として新製されたため、クロスが貼られた天井やカーペット敷きの床等、シンプルながらも手の込んだ2階席。室内高を稼ぐため、ラインライトは窓側に装備。1階は前向きシートが並ぶ定員重視の仕様 。

2010/3/2 UP! ミタカ観光(P-GA66T/1988年式)(BU)

P-GA66T型 全長11,960mm/全幅2,490mm/全高3,780mm/RE10型(18,894㏄・370ps)/5,050万円

日産ディーゼルスペースウィング(1985-1992)

P-型

1985年10月に発売したスーパーハイデッカー「スペースウィング」は、二階建てバスを思わせるフロント上下2枚ガラスの富士重工HD-IIボデーを架装し、国産スーパーハイデッカーで初めてハイデッカーと明確に差別化したスタイリングだった。

2013/1/4 UP! (左)自家用(P-DA67UE/1985年式)

2000/7/10 UP! (右)越後交通(P-DA67UE/1986年式) (HT)

  1988年のマイナーチェンジ(P-DA67U)で角型2灯ヘッドライトのフロントマスクに変更、トランクルームを拡大した。
  乗客定員45人(11列・正席45)の車内。長距離路線用として新製されたため、横スライドシートを装備。二階建てバス「スペースドリーム」と共通だったメーターパネルは、デジタル表示のタコメーターが特徴の新デザインに変更した。

2005/9/17 UP! スカイ交通(P-DA67UE)(BU)

2002/11/21 UP! 車内例(P-DA67UE)

P-DA67UE型 全長11,980mm/全幅2,490mm/全高3,655mm/RE10型(18,894㏄・370ps)

U-型

  1990年6月のマイナーチェンジで型式を変更し、420馬力のRF10型エンジン(U-RD620U)を搭載。2軸車の追加により、「スペースウィングSW-II」 に改称した。
乗客定員53人(正席45+補助席8)の車内。天井中央部にある直結エアコンの通風口が識別点。同時期の国産他車に見られない装備として、リターダーやホイールパークブレーキの操作レバーがある。

2013/9/1 UP! 池田交通(U-RD620UBN/1991年式)(BU)

2003/3/11 UP! 車内例(U-RD620UBN/1991年式)

U-RD620UBN型 全長11,980mm/全幅2,490mm/全高3,655mm/RF10型(21,239㏄・420ps)/3,503万円

日産ディーゼルスペースアロー(1985-1990)

1985年10月に発売したハイデッカー「スペースアロー」。当初はRA46系としてターボエンジン搭載車のみを 設定(無過給エンジンのRA53系は翌年3月から発売)するなど、他社とは一線を画したラインアップで、富士重工HD-Iボデーを架装。1988年のマイナーチェンジで角型2灯ヘッドライトのフロントマスクに変更。
乗客定員55人(正席45+補助席10)の車内。豪華な布地張りから画像のような簡素な仕様まで、事業者の要望に応じて様々な注文が可能だった。

2000/2/9 UP! (左)琉球バス(P-RA53TE)(BA)

2002/11/21 UP! (右)東京空港交通(P-RA53TAE/1988年式)

2003/8/28 UP! 車内例(P-RA53TE)

P-RA53TE型 全長11,990mm/全幅2,490mm/全高3,280mm/RF8型(16,991㏄・340ps)

日産ディーゼルRM81(1987-1990)

   

1987年1月に発売した中型(2.3メーター)幅全長9メーター「RM81」。日産ディーゼルの中型モデル初のハイデッカーボデーとエアサスペンションを採用。

2000/7/10 UP! 高志タクシー(P-RM81GR/1987年式)(HT)

P-RM81GR型 全長8,990mm/全幅2,290mm/全高3,130mm/FE6型(6,925㏄ターボ・200ps)

日産ディーゼルスペースウィングSW-Ⅰ(1990-1992)

 

スーパーハイデッカーは3軸として長年こだわりつづけてきた日産ディーゼルが、1990年6月に登場させた初の2軸スーパーハイデッカー「スペースウィングSW-I」。340馬力のRF8型エンジンを搭載し、3軸車に比べ全高を150mm下げた富士重工HD-IIボデーを架装。

2010/1/16 UP! 北茨城観光バス(U-RA520SBN)(BU)

元 朝日観光自動車

(左)特別仕様の前面上部傾斜ガラスを装着。

(右)乗客定員29人(正席29)の都市間高速仕様で、独立横3列シート・中央部床下トイレ・床下乗務員仮眠室を装備。

2001/5/2 UP! (左)北関東観光(U-RA520SBN/1990年式)(左・GK/右・BA)

2002/2/22 UP! (右)西武バス(U-RA520SBN/1990年式)(HI)

U-RA520SBN型 全長11,970mm/全幅2,490mm/全高3,515mm/RF8型(16,991㏄・340ps)/2,943万円

日産ディーゼルスペースアロー(1990-2000)

U-型

  1990年6月に発売したハイデッカー「スペースアロー」。340馬力のRF8型エンジン(U-RA520T)を搭載し、富士重工7HDボデーを架装。ボデー断面の見直しにより幅2,335mm・高さ1,935mmを確保。
乗客定員53人(正席45+補助席8)の車内。メーターパネルはそのままに、大型樹脂製フードを採用したインパネ。右側にスイッチ類、左側にバックモニターなどの機器類を配置し、操作系と視認系を分離。

2010/1/16 UP! 青木観光(U-RA520TBN/1990年式)(BU)

2004/3/29 UP! 車内例(U-RA520TBN/1990年式)

U-RA520TBN型 全長11,970mm/全幅2,490mm/全高3,305mm/RF8型(16,991㏄・340ps)/2,468万円

1993年3月のマイナーチェンジで370馬力のRG8エンジン(U-RA530R)を追加し、一部車種をショートホイールベース化。フロントバンパーを日産ディーゼルが開発した車間距離警報装置「トラフィックアイ」装着対応型に変更。

2003/9/22 UP! (左)富山観光バス(U-RA530RBL/1993年式)

2013/1/4 UP! (右)自家用(U‐RA530RBN)(BU)

U-RA530RBN型 全長11,970mm/全幅2,490mm/全高3,305mm/RG8型(17,990㏄・370ps)/2,712万円

KC-型

 

1995年6月のマイナーチェンジで400馬力のRH8型(KC-RA550R)と350馬力のRG8型エンジン(KC-RA531R)を搭載し、ショートホイールベース化を全車に拡大。フロントバンパーを3分割のセパレートタイプに、リアスタイルを低位置テールランプ・1枚エンジンパネルに変更。

  乗客定員55人(11列・正席45+補助席10)の車内。

2014/7/3 UP! 武元重機(KC-RA531RBN/1998年式)(MA)

KC-RA531RBN型 全長11,990mm/全幅2,490mm/全高3,325mm/RG8型(17,990㏄・350ps)

日産ディーゼルUA(1990-)

KC-型

1990年3月に発売したスタンダードデッカー「UA520」。310馬力のRF8型エンジンを搭載し、路線用と共通デザインの富士重工7Eボデーを架装。

乗客定員55人(正席45+補助席10)の車内。

2015/1/1 UP! 総和観光(KC-UA521NAN)

2003/8/28 UP! 車内例(U-UA510LAN)

KC-UA521NAN型 全長11,035mm/全幅2,490mm/全高3,210mm/RF8型(16,991㏄・310ps)

KL-型

    2000年6月のマイナーチェンジで300馬力のPF6H型(直6/ターボ付)エンジンを搭載し、富士重工新7Eボデーを袈装。

2010/2/17 UP! 中日臨海バス(KL-UA452MAN)(BU)

日産ディーゼルRM(1990-)

富士重工

1990年8月に発売した中型「RM210」。205馬力のFE6型エンジンを搭載し、路線用と共通デザインの富士重工8Eボデーを架装。

(右)1999年8月のマイナーチェンジで、240馬力のFE6TA型 、206馬力のFE6F型エンジンを搭載。メータークラスターのデザイン変更とホイールパークブレーキを新採用した。

2000/7/10 UP! (左)南海電鉄(U-RM210GAP)(HT)

2010/3/2 UP! (中)栄光ドルフィン(U-RM210GSN)

2010/3/2 UP! (右)ナガツマ観光バス(KK-RM252GSN)(BU)

  教習車等で見られた希少な中扉仕様。

2010/2/17 UP! あすか観光バス(U-RM210GSN)(BU)

U-RM210GAP型 全長11,980mm/全幅2,320mm/全高3,100mm/FE6型(6,925㏄ターボ・205ps)/1,086万円

西日本車体

西日本車体ハイデッカーボデー架装車。

(右)1999年8月のマイナーチェンジでフロントマスクを変更。

2009/10/26 UP! (左)南星観光バス(KC-JM250GAN)(BU)

2010/2/17 UP! (右)亜細亜交通(KK-JM252GAN)(BU)

日産ディーゼルスペースアローRP(1991-2000)

U-型

1991年1月に発売した日産ディーゼル初の大型(2.5メーター)幅9メーター「スペースアローRP」。235馬力のFE6TB型エンジン(U-RP210F)を搭載し、富士重工7HDボデーを架装。

2003/3/11 UP! (左)和田バス ブルーサロン(U-RP210FBN/1994年式)(BU)

2005/9/17 UP! (右)有田交通(U-RP210FBN/1992年式)(BU)

U-RP210FBN型 全長8,990mm/全幅2,490mm/全高3,295mm/FE6TA型(6,925㏄ターボ・235ps)/2,007万円

KC-型

1995年8月のマイナーチェンジで260馬力のFE6TB型エンジン(KC-RP250F)を搭載。フロントバンパーを3分割のセパレートタイプに、リアスタイルを低位置テールランプ・1枚エンジンパネルに変更 。

2005/9/17 UP! (左)ジェイアールバス関東(KC-RP250FBN/1996年式)(BU)

2000/7/31 UP! (中)青和観光(KC-RP250FBN/1997年式)(HI)

2003/8/28 UP! (右)ユニバーサル観光(KC-RP250FBN)(HI)

KC-RP250FBN型 全長8,990mm/全幅2,490mm/全高3,295mm/FE6TB型(6,925㏄ターボ・260ps)

日産ディーゼルスペースウィングSW-Ⅰ(1992-2000)

U-型

  1992年3月に発売したスーパーハイデッカー「スペースウィングSW-I」。340馬力のRF8型エンジン(U-RA520R)こそ前モデルを継承するものの、富士重工7Sボデーの架装 ・10スタッドホイールの標準装備・ショートホイールベース化が大きな変更点。

2006/9/20 UP! 萩原自動車商会(U-RA520RBL)(BU)

  1993年3月のマイナーチェンジで370馬力のRG8エンジン(U-RA530R)を新規設定し、フロントマスク を変更。

2006/9/20 UP! 五七観光バス(U-RA530RBL)(BU)

元 関東観光自動車

(左)乗客定員51人(11列・正席43+補助席8)で、中央部床下トイレ、屋根上直結エアコン搭載。

(右)1994年に近江鉄道へ2台導入された特別仕様の屋根上直結エアコン搭載車。

2010/1/16 UP! (左)遠江観光(U-RA530RBL/1995年式)(BU)

2005/9/17 UP! (右)近江鉄道(U-RA530RBN/1994年式)(BU)

U-RA520RBL型 全長11,990mm/全幅2,490mm/全高3,675mm/RF8型(16,991㏄・340ps)/3,322万円

KC-型

 

1995年6月のマイナーチェンジで400馬力のRH8型(KC-RA550R)と350馬力のRG8型(KC-RA531R)エンジンを搭載し、リアスタイルを低位置テールランプ・1枚エンジンパネルに変更。

2010/1/16 UP! 象潟合同(KC-RA550RBN)(BU)

除籍車/元 西武バス (左)3スパントランク、屋根上直結エアコン搭載車。

(右)1999年に西武バスが3台導入した都市間高速仕様。運行系路上にある鉄道のガードを通過するために3,675mmの全高を約150mm下げた7SIIボデーを架装。

2005/9/17 UP! (左)ビーエム観光(KC-RA550RBN/2000年式)(BU)

2002/11/21 UP! (中)いずみ観光(KC-RA550RBN/1999年式)(BU)

2008/7/20 UP! (右)亜紀プロ(KC-RA550RBN/1999年式)(BU)

KC-RA550RBN型 全長11,990mm/全幅2,490mm/全高3,675mm/RH8型(21,205㏄・400ps)/3,302万円

日産ディーゼルスペースウィングSW-II(1992-2000)

U-型

1992年3月に発売した3軸スーパーハイデッカー「スペースウィングSW-II」。前モデルから型式が変わっていないことからも推測される通り、420馬力のRF10型エンジン(U-RD620U)やメカニズムを継承しており、クラストップの全高3,770mmを誇る富士重工7Sボデーの架装が主な変更点。

2003/8/28 UP! ケイエス交通(U-RD620UBN/1992年式)(BU)

  1993年3月のマイナーチェンジ(U-RD620U)で新型フロントマスクが選択可能になった。93~95年までの導入車は計11台だが、この仕様で新製時に導入した事業者は中山観光と越後交通の2台のみだった。

2005/9/17 UP! 亜細亜交通(U-RD620UBN/1994年式)(BU)

U-RD620UBN型 全長11,980mm/全幅2,490mm/全高3,770mm/RF10型(21,239㏄・420ps)/3,796万円

KC-型

1995年6月のマイナーチェンジで450馬力のRH10型エンジン(KC-RD620U)を搭載し、リアスタイルを低位置テールランプ・1枚エンジンパネルに変更したほか、 副変速機付12速セミオートマチック「ESCOT-II」を装備。西武バス・2台、有田交通・光和観光バスが各1台導入。
1999年に1台導入した乗客定員40人(10列・正席40)の有田交通。DA66から3軸車を導入している同社伝統のレイアウトで、360度回転シート、最後部にトイレ、キッチンを装備。

2014/6/25 UP! 有田交通(KC-RD630UBN/1999年式)(BU)

(左)1996年に2台導入した乗客定員32人(8列・正席32)の西武観光バス「ブルーアロー32」。

(中)1997年に1台導入した乗客定員60人(12列・正席49+補助席11)の光和観光バス「スペースキング」。

2010/1/16 UP! (左)西武観光バス  ブルーアロー32(KC-RD630UBN/1996年式)(BU)

2002/2/22 UP! ( 中)光和観光バス  スペースキング(KC-RD630UBN/1997年式)(BU)

2013/1/4 UP! (右)自家用(KC‐RD630UBN/1996年式)(BU)

KC-RD620UBN型 全長11,980mm/全幅2,490mm/全高3,770mm/RF10型(21,239㏄・420ps)

日産ディーゼルスペースウィングSW-III(1993-2000)

U-型

  1993年9月に発売した日産ディーゼル初のアンダーフロアコックピット(同社呼称ではスーパービューデッカー)「スペースウィングSW-III」。専用設計の富士重工7SUFCボデーを架装し、ホイールベースをSW-I比でさらに180mm短縮した重量配分の適正化により補助席なしの乗客定員53名を設定するなど、後発ならではの商品力があった。
  U‐型は西日本ジェイアールバス・3台、有田交通・2台、関東観光自動車・高志タクシー・大阪名鉄観光バス・自家用各1台導入。

2014/6/25 UP! ファミリー交通(U-RA530RBU/1993年式)(BU)

U-RA530RBU型 全長11,990mm/全幅2,490mm/全高3,675mm/RG8型(21,205㏄・370ps)/4,170万円

KC-型

1995年6月のマイナーチェンジで400馬力のRH8型(KC-RA550R)エンジンを搭載し、リアスタイルを低位置テールランプ・1枚エンジンパネルに変更。KC‐型は有田交通・5台、関東観光自動車・北港観光バス・各2台、高志タクシー・1台導入。

2014/6/25 UP! 有田交通(KC-RA550RBU/1997年式)(BU)

KC-RA550RBN型 全長11,990mm/全幅2,490mm/全高3,675mm/RH8型(21,205㏄・400ps)

日産ディーゼルスペースランナー7(1994-2003)

  1994年6月に発売した日産ディーゼル初の中型幅7メーター「スペースランナー7」は、ミッドシップエンジンと大型車並みの全高を持つ富士重工製ハイデッカーボデーのユニークなレイアウト。

2003/3/11 UP! ナガツマ観光バス(KC-EN250DAN)

KC-EN250DAN型 全長6,990mm/全幅2,320mm/全高3,415mm/FE6TA型(6,925㏄ターボ・230ps)/1,654万円

ヨンケーレ モナコ〔日産ディーゼル スペースドリーム〕(1993-2000)

1993年にベルギーで開催された「コルトレイクバスショー」で日本仕様として初公開され、同年12月に発売した二階建てバス「スペースドリーム」。車両コストの低廉化を目的に、日産ディーゼルのエンジンや足回りをベルギーへ輸出し、現地でヨンケーレ製モナコボデーを架装。

2014/6/25 UP! ダイキカンコー(RG620V/1994年式)(BU)

杉本工業製独立3列シートを装備した乗客定員38人(2階30+1階8)の長距離路線用を西日本ジェイアールバス・10台、ジェイアールバス関東・2台導入。定期観光用に横浜市交通局・3台、観光貸切用に有田交通・1台導入。
薄いスモークが施されたガラス越しから推測されるように、「有交特別車」の集大成にふさわしい、二階建てながら定員を抑えた造りが特徴。
  2階は横4列シートながら、背面テーブルを装備し、シートピッチにゆとりをもたせている。また室内高が極度に限られる二階建てながら、中央部階段以後のサロン部は段上げしフラット化している。

2014/6/25 UP! 有田交通(RG620V/1995年式)(BU)

除籍車/元 ジェイアールバス関東  

(左)ジェイアールバス関東から2台転入した乗客定員38人(2階30+1階8)のとうりゅう観光で、2階に独立3列シート、1階に2+2シート、トイレを装備。

(右)横浜市交通局から転入した自家用。

2004/5/7 UP! (左)とうりゅう観光(日産ディーゼルRG620V/1993年式)(BU)

2013/1/4 UP! (右)自家用(日産ディーゼルRG620V/1994年式)(BU)

RG620型 全長11,980mm/全幅2,490mm/全高3,790mm/RF10型(21,239㏄・420ps)

日産ディーゼルスペースアローユーロツアー(1996-2000)

前期型

  1996年10月に発売したハイデッカー「ユーロツアー」。ベルギー・ヨンケーレ社から技術供与を受け、日産ディーゼルのフィリピン現地法人で生産したためコストパフォーマンスが高く、ライバルメーカー各社が廉価版を投入するきっかけとなった。こちらは国内初導入したプロトタイプで、鐘形のホイールアーチ ・逆T字サイドガラスが特徴。

2003/8/28 UP! 東京空港交通(JA530RAN/1996年式)

元 富士急行   サブエンジンエアコン搭載車。

2010/1/16 UP! つばさ観光バス(JA530RAN)(BU)

後期型

  登場以来、主に空港/高速路線用として人気を集めてきたが、現地工場の生産能力不足、品質、動力性能などに課題があったためか、4年あまりで輸入中止した。その後まもなくアジア通貨危機により、日産ディーゼルはフィリピン現地法人から撤退。

2003/8/28 UP! 東京空港交通(JA530RAN/1998年式)

JA530型 全長11,980mm/全幅2,490mm/全高3,430mm/RG8型(17,990㏄・350ps)/2,260万円

日産ディーゼルスペースウィング(2000-2003)

  2000年6月に発売したスーパーハイデッカー「スペースウィング」。3軸車とアンダーフロアコックピットを廃止し、ハイデッカーとの共通化を大幅に進めたほか、観光バスのステータスであるはずの全高を下げたり、カーブドガラスを廃止するなど、時代の要請からか華やかさよりも経済性を意識させる造りだった。

2010/1/16 UP! 朝日観光(KL-RA552RBN/2000年式)(BU)

  乗客定員41人(11列・正席41)のアクロス観光バス「シルフィード」で、中央部床下トイレ、後部2列回転シートを装備。

2009/10/1 UP! アクロス観光バス シルフィード41(KL-RA552RBN/2002年式)(BU)

  乗客定員29人(10列・正席29)の都市間高速路線仕様で、独立横3列シート、中央部床下トイレ、床下乗務員仮眠室を装備。

2010/3/15 UP! 中紀バス(KL-RA552RBN/2003年式)(BU)

KL-RA552RBN型 全長11,990mm/全幅2,490mm/全高3,585mm/RH8F型(21,205㏄・430ps)/3,653万円

日産ディーゼルスペースアロー(2000-2003)

2000年6月に発売したハイデッカー「スペースアロー」。富士重工1Mボデーは伝統の丸みを帯びた柔らかなデザインから流行の塊感を重視したデザインへ生まれ変わった。

2015/7/5 UP! (左)KENドリームバス(KL-RA552RBN)(BU)

2003/9/22 UP! (中)北港観光バス(KL-RA552RBN/2002年式)(BU)

2005/9/17 UP! (右)北海道中央バス(KL-RA552RBN/2001年式)(BU)

(中)乗客定員53人(11列正席45+補助席8)ながら、座席脱着によるレイアウト変更で正席13+補助席2+車椅子10まで対応できるイーグルバス「ユニバーサルデザイン53」。

(右)乗客定員29人(10列・正席29)の都市間路線用で、独立横3列シート、中央部床下トイレ、床下乗務員仮眠室を装備。

2015/7/5 UP! (左)ANY企画(KL-RA552RBN)(BU)

2005/9/17 UP! (中)イーグルバス  ユニバーサルデザイン53(KL-RA552RBN)(BU)

2005/9/17 UP! (右)ケイビーバス(KL-RA552RBN/2001年式)(BU)

KL-RA552RBN型 全長11,990mm/全幅2,490mm/全高3,275mm/RH8E型(21,205㏄・360ps)/2,985万円

日産ディーゼルスペースアローRP(2000-2003)

  2000年6月に発売した大型幅9メーター「スペースアローRP」。

2000/11/22 UP! 出雲一畑タクシー(KL-RP252FBN/2000年式)(BU)

KL-RA252FBN型 全長8,990mm/全幅2,490mm/全高3,245mm/FE6TB型(6,925㏄ターボ・270ps)

日産ディーゼルCNGバス(2000-2010)

    西日本車体ボデーを架装したCNGバス。床を嵩上げしているためか、側窓下部を詰めている。

2002/11/21 UP! 北港観光バス(KK-RM252GAN改/2002年式)(BU)

KL-RA252FBN型 全長8,990mm/全幅2,490mm/全高3,245mm/FE6TB型(6,925㏄ターボ・270ps)

日産ディーゼルスペースウィング(2002-2010)

KL-型

 

2002年1月に発売したスーパーハイデッカー「スペースウィング」。西日本車体ネオロイヤルSD-IIが標準ボデー

2005/9/17 UP! 安全永楽交通(KL-RA552RBN/2004年式)(BU)

KL-RA552RBN型 全長11,990mm/全幅2,490mm/全高3,555mm/RH8F型(21,205㏄・430ps)

ADG-型

2005年7月のマイナーチェンジで350馬力のMD92型エンジンを搭載(ADG-RA273)。灯火規制に適合するため、サイドリフレクターの新設、低位置テールランプに変更。
9200CCの低排気量ターボエンジンと尿素SCR触媒による「FLENDS」システムの組み合わせにより、新長期排ガス規制に国内初対応した。左はコンパクトなエンジン、 中はアドブルーの給油口。

2006/9/20 UP! 昭和自動車(ADG-RA273RBN/2006年式)(FT&RCS)

ADG-RA273RBN型 全長11,990mm/全幅2,490mm/全高3,555mm/MD92型(9,203㏄・350ps)/3,994万円

日産ディーゼルスペースアロー(2002-2010)

KL-型

2002年1月に日産ディーゼルがボデー架装を西日本車体に一本化することを発表したため、以降同社のネオロイヤルC-Iがハイデッカー「スペースアロー」標準ボデーとなった。基本デザインは1993年の登場以来変わらないが、フロントマスクが変更され新鮮さを取り戻している。

2010/3/2 UP! (左)中山観光自動車(KL-RA552RBN/2002年式)(BU)

2005/9/17 UP! (右)北海道中央バス(KL-RA552RBN/2004年式)(BU)

(左)乗客定員54人(12列・正席49+補助席6)のシモデンツアーサービス「ジョイフルII」。特別仕様の側面拡大窓、 屋根上直結エアコンを装備し、リアバンパー埋め込みの低位置テールランプが特徴。

2003/3/11 UP! (左)シモデンツアーサービス ジョイフルII(KL-RA552RBN改/2002年式)(BU)

20010/4/6 UP! (右)伊豆箱根鉄道(KL-RA552RBN/2003年式)(BU)

乗客定員40人の車内。前モデルの富士1型ボデーでは、14DINという広大なスペースによってAV機器を完全一体収納できるという新たな提案があったが、現行モデルでは既に基本設計から10年近く経っていることもあり、やや先進性が薄れた印象。

2002/11/4 UP! 車内例(KL-RA552RBN/2002年式)

KL-RA552RBN型 全長11,990mm/全幅2,490mm/全高3,280mm/RH8E型(21,205㏄・360ps)

ADG-型

    2005年7月のマイナーチェンジで350馬力のMD92型エンジンを搭載(ADG-RA273)。灯火規制に適合するため、サイドリフレクターの新設、低位置テールランプに変更。

2010/2/25 UP! 西鉄バス二日市(ADG-RA273RBN)(BU)

ADG-RA273RBN型 全長11,990mm/全幅2,490mm/全高3,280mm/MD92型(9,203㏄・350ps)

日産ディーゼルスペースアローRP(2002-2010)

  2002年1月に発売した大型幅9メーター「スペースアローRP」。西日本車体ネオロイヤルC-Iが標準ボデー。

2006/9/20 UP! (左)西鉄観光バス(KL-RP252FBN)(FT)

2010/3/2 UP! (右)北斗観光バス(KL-RP252FBN)(BU)

KL-RA252FBN型 全長8,990mm/全幅2,490mm/全高3,245mm/FE6TB型(6,925㏄ターボ・270ps)

日産ディーゼルスペースウィングA(2007-2010)

2007年6月に発売したスペースウィングA。三菱ふそうエアロクィーンのOEM供給モデル。10年9月にマイナーチェンジされたが、同年バス事業から撤退。

2008/10/26 UP! (左)ジパング(BKG-AS96JP/2007年式)(BU)

2012/11/12 UP! (中)オオキタ(LKG-AS96VP/2010年式)(BU)

2013/9/1 UP! (右)菰野東部交通(LKG-AS96VP/2010年式)(BU)

KL-RA552RBN型 全長11,990mm/全幅2,490mm/全高3,555mm/RH8F型(21,205㏄・430ps)

日産ディーゼルスペースアローA(2007-2010)

  2007年6月に発売したスペースアローA。三菱ふそうエアロエースのOEM供給モデルで、従来モデル(ADG‐RA)と並行販売された。

2015/2/11 UP! (左)中央交通バス(BKG-AS96JP/2008年式)(BU)

2015/2/11 UP! (右)中央交通バス(LKG-AS96VP/2010年式)(BU)

撮影/RCS・RCS様、FT・F・T様、GK・銀河急行様、BA・ばすずき様、HT・ HT225AA様、 HI・HIMAJIN様、BU・ぶうちゃん様、FU・ふくふく号様、MA・まなちゃん様

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